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美術館は

  • 執筆者の写真: koimoiwao
    koimoiwao
  • 2016年1月5日
  • 読了時間: 2分

云ってみればあそびにいく場所だと思う。

くれぐれも雰囲気や権威風情に酔ってはいけない空間です。企画展ではなおさらでしょう。

ただ作品酔いというのがあるとすれば、度を越してはならない。自分を律しなければいけない。 なのに今回は、「あぶなかった」としみじみ反省しました。

県立美術館で開催中の画家荒井良二さんの企画展、個人的にたいへん危ない状況だったのを

ここで白状します。

まず絵本原画を順路にしたがって鑑賞できなくなり、会場を行ったり来たり、あちこちで展示

作品を前に声を出して笑ってしまったり、落ち着かないことおびただしい。

落ち着かなくなったおじさんはそのうえに 「落とし穴をつくろう」 「ひみつ基地にもっていくもの」と夢想しはじめ、あまつさえ 「大きな声でひとりごとを云いたい」 などとすっかりコドモ時分にもどってしまったのです。

どうも色遣いとユーモア、ストーリー性の虜になったようですね。杉浦茂をほうふつとさせる

作風も垣間見れてうれしい。

元来、子ども染みたところがあるのはうすうす自覚しておりましたがさすがに 「このままでは社会復帰に瑕疵を抱える」 と踏みとどまるに至った次第ですが、甘美な快感の余韻にいまもこっそり酔っています。


 
 
 

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