番外編・沿岸合同公演 1
- koimoiwao
- 2015年8月10日
- 読了時間: 3分
復興地支援には物資と人材の調整があります。
俯瞰的視点と判断がひつようで、それを“マッチング”とよびます。
発災1年後には物資支援に終息のきざしが見え、並行して心理カウンセリングや弁護士、
行政では新興居住区にむけた事務・土木技術者など街とヒトへの人的支援が興隆していきます。
当時多くのアーティストは自問、自責していましたが順番があり出番を待てばよく、どのよう
な状況にあっても文化活動とアーティストの存在は欠かすことは出来ません。
そういう意味で手職の方々は自信を持っていてください。
そのマッチングで
「そういえばスズキは人形劇経験者だな」
それは弥七の風車が飛んできたようでもあり、あまつさえ準備時間は2週間と聞いて2回呆然と
したのですが、この間多くの方の尽力によって公演を無事カタチに出来たのは望外のヨロコビ
でした。観てくれた復興地の皆さんに感謝致します。
以下は当時所属していた支援団体HPに掲載した記事の再掲。
2013年12月18日(水)
今月4日打診のあった支援団体共同による沿岸人形劇公演は、山田町内で初演を迎えた。
通常業務のほか準備期間は2週間、うち稽古は16時間程度だったのである。
だからといってなさけない作品にはしたくない。
打診早々プランを立てました。
1.登場人物が少なく明快な内容、観客参加型の構成を持つ台本を選定し、
2.舞台・人形美術、衣装は簡素なデザインで観客に想像力をもたせて、
3.塞ぎ布の上で演技をする様式を避け、会場床面を縦横に使う開放的な演技スタイル
で演者のストレス軽減としたい。
演出的にはそのうえで出演者が楽しんで人形操作に集中できるよう、いくつかの配慮を
したが稽古という性質上なんらかの煮詰まりは否めない。また沿岸居住スタッフはこの
ために往復5時間余を掛けてくれている。 演出はそのような負担を補うために歌をすえた。
「愉快な歌」
作詞 鈴木ともたろう スコットランド民謡
歩いてたら お財布拾って わっははは
わっははは 交番届けよう わっははは
わっははははは わはははは
中を見たら カラッポでした わはははは
わっははははは わはははは
電車に乗って お出かけだ わっははは
わっははは キップはどこで買うのかね わはは
わっははははは わはははは
周りを見たら 牧場でした わっははは
わっははははは わはははは
急きょ立ち上げた劇団であったが、上記にみる大企業にも準拠した福利厚生の設置も
手伝ってメンバーに愛唱されたかは判然としないけど、初演は淀みなく終えることが
できました。豊間根のこどもたち、ありがとう。

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