top of page

苔はちいさくて

  • 執筆者の写真: koimoiwao
    koimoiwao
  • 2015年11月28日
  • 読了時間: 2分

かわいい、というひとが増えているそうですが果たしてそうか。 草原は草がいっせいに風になびいて綺麗だ、というひとがいるけれどどう綺麗なのかがよく掴め

なく、ぼんやりとなります。苔といい草といい、あれは目鼻が付きづらい造形ですね。

海のパイナップルとよばれるホヤはあの形から 「不味いもの」と思われがちですが、いやどうして滋味をしっかり蓄えていてその奥行きはウニ

と対等の食材です。

味の話ではなくてその形態にもどりますがホヤに目鼻をつけると一瞬にして親族一同、家系図

すらできあがるのに苔や草は絵的にみても操作という観点からも、扱いに困る造形です。

そうです、人形美術からみる苔草論デス。

ここで苔草に対してひとつの仮説をたてました。

・彼らをむしって取るとその根の部分に目鼻がある。 (イカやタコと同形態です)

・しかし土中の生涯で目鼻の退化はミミズと同じであろうし、引きぬいたとたんクリクリと

 した目玉で  「コンニチハ! ぼくは苔のコッケー。滑稽でしょ?ふふっ」  とは云えない何かがある。生理的な何かがある。

・そこで、茎、葉の部分におのおの目鼻をつけてみると今度は収拾がつかない。

・だからどこかに忘れてきた、という設定を持たせてはどうか。

 進化の途中かあるいはお買い物の途中でもいい。

 彼らには  「目鼻を落としてしまって困っている」  という決まりを付加するのです。

するとあんがい進化の途中や外出時に電車を使った可能性も捨てがたく、駅のお忘れ物センター

などに届けられているのか知ら。


 
 
 

Comments


記事一覧
Follow Us

© 2015  こいも人形劇 

bottom of page